
メニュー
出演:パヤタスの子どもたち
プロデューサー:井上和子
統括プロデューサー:山口千恵子
撮影・編集:ビクター・タガロ
録音:セサール・ウサーナ
音楽:ダイワ・デ・レオン
2022 / フィリピン / カラー / ビスタ / DCP / 93分
英題 : YIELD Final Version
配給 : アウトサイド
©︎ 2022 TAKION.INC
フィリピンに暮らす最貧困エリアの子どもたち。
その過酷な不法労働を、声高らかに告発するのではなく、
ストイックな映像で映されたドキュメンタリー映画の傑作!
第2のスモーキーマウンテンと呼ばれるゴミ集積所のパヤタス地区。8年以上の歳月をかけて撮影された本作は、急斜面の岩山でハンマーを振りかざして岩を砕く少年の姿から始まり、ダイオキシンの影響で水頭症になった少年と少女、過酷な荷物運びで背骨が曲がってしまう少年など、子どもたちの生活に密着して様々なエピソードが静かに祈るように展開していく。
監督デビューとなる瓜生敏彦は、知る人ぞ知るフィリピン在住40 年の撮影監督。実家が三里塚闘争の拠点となったことから小川プロに所属してドキュメンタリー映画を学ぶ。
最貧困地域のパヤタスとスモージーマウンテンで、四ノ宮浩監督の3部作『忘れられた子供たち/ スカベンジャー』、『神の子』、『バズーラ』の撮影に参加。
その撮影の際に、スラム街の子どもたちに何が欲しいか?と聞くと「勉強をしたい」との答えから2001年に自費で無償の学校を設立。現在はNPO法人クリエイティブ・イメージ・ファウンデーション ( Creative Image Foundation ) として活動中。現在まで約5.000人以上の子どもたちが卒業している。
本作は瓜生敏彦が見つめ続けた子どもたちの世界の集大成であり、新たな第一歩となる。
主な映画撮影作品に黒沢清監督の『神田川淫乱戦争』(1983年)、『ドレミファ娘の血は騒ぐ』(1985年)、『危ない話 第2話・奴らが今夜もやってくる』(1989年) や、『ゴンドラ』(1987年 監督:伊藤智生) など。
瓜生敏彦の右腕として演出・撮影・編集に携わり、本作で監督デビューを果たす。
瓜生が主宰する制作会社TAKIONに所属し活躍中。
(本人の希望により生年月日は非公開)
©2022 TAKION.INC